「自然言語処理を用いた精神疾患の定量的評価技術の開発:パイロット試験」へのご協力のお願い(健常者ボランティアの募集)

慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室では、うつ病・双極性障害、統合失調症、不安症、認知症などの精神疾患の症状を定量化し客観的な評価を行なうための方法を開発するため、広く健常者ボランティアを募集しております。皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。

1対象となる方

20歳以上の男女で、これまでに、うつ病・双極性障害、統合失調症、不安症、軽度認知障害あるいは認知症と診断されたことのない健康な方。
ただし、この研究で使用する機器による評価が困難と思われる、以下の方は除きます:
音声計測に影響を及ぼす合併症又は障害を持つ方(声帯摘出などによって発声が困難等)
なお、健常者として応募していただいても研究にご参加いただけない場合があります。

2研究課題名

自然言語処理を用いた精神疾患の定量的評価技術の開発:パイロット試験

3研究実施機関

慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室
共同研究機関:静岡大学情報学部行動情報学科

4本研究の意義、目的、方法

血液検査や画像検査などの客観的評価が利用可能な他の医学領域と違い、精神科疾患の診断は、患者さんと精神科医の会話によって行われます。患者さんがどのように感じているのか、どのように考えているのかを会話から捉え、診断を行います。しかし、こうした方法は客観性に乏しく、あいまいになりがちです。

この研究では、話し方や話の内容を解析できるコンピュータの先進技術(自然言語処理や機械学習)を用いて、精神疾患の症状の程度を客観的に評価する方法を開発しています。例えば、うつ病の患者さんは病状によって会話が遅くなる傾向があります。また認知症の患者さんは言葉が思い出しにくくなり、「それ、あれ」などの指示語が増えることがあります。こうした病状に伴う変化を、最新の解析技術を用いて数値化し、疾患に関する知識を深め、予防や早期診断、区別が困難な病状の判定に役立てたいと考えています。

この度、あなたにご協力をお願いしている研究の目的は、前述のような技術を開発するために、まず限られた数の患者さんにご協力いただき、音声のデータを実際に収集し、解析の演算を行って、本格的な開発に向けた予備的な検討を行うことです。うつ病・双極性障害患者5例、統合失調症患者5例、不安症患者5例、軽度認知障害あるいは認知症患者5例、健常者ボランティア10例、計30例分のデータ収集を目標としています。

この研究は慶應義塾大学医学部の倫理委員会の承認を得て実施されております。説明をお聞きになり、十分に理解した上で、文書による参加同意をいただいた方のみを対象に実施いたします。参加同意後も、いつでも撤回する自由があります。

5協力をお願いする内容

医師あるいは臨床心理士との30-60分程度の会話、また気分や脳の働きに関する面接、および質問票による症状評価を受けていただき、その場面を録音します。データ収集の頻度と回数は1回を原則としますが、希望される方からは最大2回まで収集します。その場合は1か月以上の間隔を空けて行います。1回の評価に合計60分程度要します。ご協力の謝礼として、1回の評価毎に2,000円分のクオカードをお渡しします。

6本研究の実施期間

研究実施許可日(通知書発行日)から西暦2022年2月28日まで

7プライバシーの保護

この研究で収集するデータは、個人を特定できないように厳重に管理されますが、データには一部個人情報が含まれるため(声の録音)、潜在的にプライバシー侵害の危険性が否定できません。データは厳重に管理し、個人情報が流出しないように、最大限の配慮をしております。

なお、学術学会や専門学術誌などに公表する際にも、個人が特定されることはありません。

8お問い合わせ

この研究に関するご質問や、さらに詳細について知りたい方は、お問い合わせフォームでご送信いただくか、下記へご連絡ください。

研究責任者 岸本 泰士郎
臨床研究機関名:慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室
住所:〒160-8582 東京都新宿区信濃町35
役職:専任講師
電話:03-5363-3971