マインドフルネス&ストレス研究センター
当研究室について
慶應義塾大学マインドフルネス&ストレス研究センター(Mindfulness & Stress Research Center:MSR https://csr.keio.ac.jp/)は、2023年5月に設立されました。このセンターでは、前身となるストレス研究センター(2013年6月~2023年4月)で蓄積された産業精神保健などの知見を基盤に、マインドフルネスなどの新たな心理社会的技法にも研究や実践の射程を広げていきます。さらにはこれらの技法とテクノロジーとの有機的な連携も推進して参ります。こうした取り組みを通して、社会のあらゆる人々が、メンタルヘルスやウェルビーイングを増進できる社会の実現を目指します。
マインドフルネス&ストレス研究センターの活動
- 1マインドフルネス部門
マインドフルネスとは、「今この瞬間の体験に気づき、ありのままにそれを受け入れる方法」(大谷, 2014)のことです。マインドフルネスはマインドフルネスストレス低減法(Mindfulness Based Stress Reduction: MBSR)やマインドフルネス認知療法(Mindfulness Based Cognitive Therapy:MBCT)の形で医療に応用され、欧米を中心にストレスの低減効果やうつ病の再発予防効果、健常者のwell-being向上効果など様々な効果が実証されてきました。当センターでは日本における質の高いエビデンスの蓄積と適切な社会実装を目指し、研究と研修プログラムの開発に取り組んでいます。
参考)マインドフルネス認知療法紹介動画 https://youtu.be/f5i0AKJWMck- 2産業メンタルヘルス部門
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当センターでは2009年にKEAP(Keio Employee Assistance Program:従業員支援プログラム) を開発しました。KEAPはうつ病などのメンタルヘルス不調で休業に至った社員の方などが、スムーズに職場復帰を果たし、その後も継続して就労できることを支援するプログラムです。ストレスを健康と成長の糧とするための方法として、慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室が、精神医学および産業メンタルヘルス領域で培った50年以上にわたる経験と科学的知見に基づいて開発しました。KEAPを柱に職域における精神障害の予防から職場復帰支援にいたるまで包括的な支援を提供し、実践を通じて、メンタルヘルス支援の質の向上に取り組んでいます。
MSRのホームページ
MSRでは上記以外にも、医療経済、認知症ケア、医工連携など幅広い分野での研究と社会実装の推進に取り組んでいます。より詳しい情報については下記ホームページをご参照ください。
マインドフルネスの動画や音声も公開しています。
https://csr.keio.ac.jp/