認知行動療法研究室

当研究室について

認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy: CBT)とは、私たちの気分や行動が、ものの見方や状況の受け取り方(「認知」という)に影響されていることに着目して、認知や対処行動パターンの幅を広げる練習を通して問題の解決や症状の改善を図っていく精神療法の一つです。
うつ病急性期治療に対するCBTは、これまでの研究から薬物療法とほぼ同等の治療効果を有することが確認され、薬物療法にCBTを併用すると再発予防効果が増強することも確認されています(Nakagawa et al., 2017)。このようなことから、CBTは国内外の治療ガイドラインにおいて有効な治療選択の1つに位置づけられ、2010年よりわが国では保険診療の対象としても認められるようになりました。
本研究室では、専門外来を開設し、認知行動療法に関する教育、臨床、研究活動を進めています。

中川敦夫(特任准教授)

教育

日々の診療の向上を目指して、認知行動療法の観点からの臨床教育ならびに、セラピストや研究者の育成を積極的に行なっています。具体的には、定例研究会を通して、認知行動療法に関する勉強や症例検討を活発に行っています。また、厚生労働省認知行動療法研修事業に講師やスーパーバイザーとして参画し、全国レベルでの認知行動療法の普及に尽力しています。

臨床

専門外来を開設し、うつ病や不安症(パニック症、広場恐怖症、社交不安症)の外来通院患者を対象に、問診や検査等を用いた包括的評価に基づいて、当外来で実施している専門プログラムをご紹介させていただいております。

研究

認知行動療法を軸に、日々の診療の向上を目指した様々な研究を取り組んでいます。
具体的には、認知行動療法の各種マニュアルやツール開発や臨床試験、脳機能画像など様々なアプロ―チを用いて、①認知行動療法の普及、②うつ病の病態解明ならびにCBT治療機序解明、③うつ病に対する新規治療開発など、様々なテーマに取り組んでいます。これらの研究活動を通じて、現在うつ病や不安症で困っている患者さん、そして将来の患者さんの役に立つ情報を国内外に発信しています。

トピックス

新型コロナウィルス感染症COVID-19こころのケア情報リソース集・セルフケアワークブック

新型コロナウィルス感染症に対応する医療者や、子どもを含めた一般の方に役立つ情報が数多く発信されています。研究室での活動の一環として、新型コロナウィルス感染症自体の理解に役立つ資料とメンタルヘルス上の問題に役立つ資料をまとめました。

新型コロナウィルス感染症は、感染すること自体に加えて、未知の事態に対する不安や恐怖、悲しみなどさまざまな負担となり、メンタルヘルス上の問題も生じます。私たちは、多くの方が新型コロナウィルス感染症自体や心身の健康を保つセルフケアを知り、それを実践することが感染リスクの低減や精神的な負荷をやわらげることにつながることを願っています。セルフケアは、その場でできるストレスチェックやリラックス法、小冊子(ハンドアウト)などがあります。

COVID-19こころのケア情報リソース集はこちらからダウンロード

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