2025/02/26

せん妄の治療において、Hydroxyzineの単剤経静脈投与は、Haloperidolに比較してせん妄の改善率が高いことを後方視的に発見し、Journal of Clinical Psychiatryに掲載されました。

慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室の竹内啓善准教授、久保馨彦助教らの研究グループは、せん妄に対しての、HydroxyzineとHaloperidolの単剤の静脈内投与の治療効果を後ろ向きに比較し、その結果が、2025年1月6日に、Journal of Clinical Psychiatryに掲載されました。論文のタイトルはEffects of Intravenous Hydroxyzine versus Haloperidol Monotherapy for Delirium: A Retrospective Studyになります。

両剤のせん妄に対する効果は、せん妄が改善するまでの時間は有意差を認めなかったものの、せん妄の改善率はHydroxyzineが有意に高いことが分かりました。今回の報告は、Hydroxyzineの単剤の静脈内投与のせん妄への治療効果を世界で初めて示した研究になります。

https://www.psychiatrist.com/jcp/intravenous-hydroxyzine-vs-haloperidol-delirium-retrospective-study/