精神科疾患の治療のため当院に入院・通院されていた患者さんの診療情報を用いた臨床研究に対するご協力のお願い
研究責任者 兼 実務責任者
精神・神経科 専任講師
岸本 泰士郎
連絡先電話番号 03-5363-3971
このたび当院では、上記のご病気で入院・通院されていた患者さんの診療情報を用いた下記の研究を実施いたしますので、ご協力をお願いいたします。この研究を実施することによる患者さんへの新たな負担は一切ありません。また患者さんのプライバシー保護については最善を尽くします。
本研究への協力を望まれない患者さんは、その旨を「8 お問い合わせ」に示しました連絡先までお申し出下さいますようお願いいたします。
1対象となる方
西暦2015年10月1日以降に、慶應義塾大学病院 精神神経科にて精神疾患の外来、入院治療を受けた患者さん。
2研究課題名
承認番号 20160209
研究課題名 精神科医療の普及と教育に対するガイドラインの効果に関する研究
3研究実施機関
慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室 慶應義塾大学病院 精神神経科
共同研究機関 | 研究責任者 |
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愛媛大学大学院医学系研究科精神神経科学講座 | 伊賀淳一 |
九州大学大学院医学研究院精神病態医学分野 | 鬼塚俊明 |
京都大学医学部附属病院精神科神経科 | 諏訪太朗 |
杏林大学医学部精神神経科学教室 | 渡邊衡一郎 |
慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室 | 岸本泰士郎 |
神戸大学大学院医学研究科精神医学分野 | 菱本明豊 |
国立国際医療研究センター国府台病院児童精神科 | 宇佐美 政英 |
産業医科大学精神医学教室 | 堀輝 |
昭和大学医学部精神医学講座(烏山病院) | 山田浩樹 |
信州大学医学部附属病院精神科 | 杉山暢宏 |
筑波大学医学医療系臨床医学域精神医学 | 根本 清貴 |
東京女子医科大学医学部精神医学講座 | 稲田健 |
東京大学医学部附属病院精神神経科 | 市橋香代 |
東邦大学医学部精神神経医学講座 | 田形弘美 |
名古屋大学大学院医学系研究科精神医学分野 | 尾崎紀夫 |
日本大学医学部精神医学系 | 降籏隆二 |
藤田保健衛生大学医学部精神神経科学講座 | 松井佑樹 |
北海道大学大学院医学研究科神経病態学講座精神医学分野 | 橋本直樹 |
滋賀医科大学医学部精神医学講座 | 高橋正洋 |
若草病院 | 水野謙太郎 |
滋賀県立精神医療センター | 稲垣貴彦 |
かつもとメンタルクリニック | 勝元 榮一 |
駒木野病院 | 高宮彰紘 |
松山記念病院 | 見山芳隆 |
横浜市立大学附属病院 | 藤田純一 |
横浜市立大学市民総合医療センター | 高橋雄一 |
北里大学医学部精神科学 | 宮岡等 |
雁の巣病院 | 熊谷雅之 |
国立国際医療研究センター病院 | 今井公文 |
兵庫医科大学病院精神科神経科 | 山田恒 |
東京医科大学精神医学分野 | 高江洲義和 |
東北大学大学院医学系研究科災害精神医学分野 | 富田博秋 |
金沢医科大学精神神経科学 | 大井一高 |
鈴鹿厚生病院 | 山村哲史 |
奈良県立医科大学精神医学講座 | 牧之段学 |
徳島大学医学部医歯薬学研究部精神医学分野 | 沼田周助 |
慧眞会協和病院 | 村田篤信 |
鳥取大学医学部脳神経医科学講座精神行動医学分野 | 岩田正明 |
金沢大学附属病院神経科精神科 | 長澤達也 |
大阪市立大学大学院医学研究科神経精神医学教室 | 児玉祐也 |
富山大学附属病院神経精神科 | 高柳陽一郎 |
福岡大学医学部精神医学教室 | 飯田仁志 |
福井大学医学部附属病院神経科精神科 | 小俣直人 |
山梨県立北病院 | 野田北斗 |
既存試料・情報の提供機関 | 提供者 |
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大阪大学医学部附属病院神経科・精神科 | 橋本亮太 |
( HP URL:http://www.sp-web.sakura.ne.jp/lab/guideline.html ) |
4本研究の意義、目的、方法
医療が目覚しく進歩した現代社会においても、こころの病は患者さんの苦しみはもちろんのこと、社会に及ぼす影響も大きいことが知られています。病気等の寿命短縮年数と生活障害をおよぼす健康寿命の合計した健康被害の指標(障害調整生命年disability adjusted life years DALY)によると、日本のDALYでは精神疾患は19%と第一位であり、がん(18%)、心血管障害(16%)と続きます。精神疾患の診断や治療に関する研究が進められ、そのエビデンスに基づく診療ガイドラインも作成されていますが、それが実地臨床に反映され、役立っているかどうかについてはまだ十分にわかっていません。そこで本研究においては、精神科における診療ガイドラインの講習を全国的に行い、その医療機関における治療に影響を与えるかどうかについての検討を行い、精神科医療の普及と教育に対するガイドラインの効果を検証し、より適切な治療が広く行われることを目的としております。
この研究は大阪大学を中心として、3に示した全国の病院で行われる多施設共同研究です。慶應義塾大学はその共同研究に参加する一機関として、データの収集や解析を担当します。当院で集められた患者さんのデータは個人情報を排除した形で大阪大学に送られ、そこで解析が行われます。
5協力をお願いする内容
本研究では、慶應義塾大学病院の精神疾患の外来・入院治療を受けた患者さんに関して、カルテに記載された内容のみを対象としデータ解析いたします。したがって本研究のために新たな検査、治療法が追加されることはありません。
6本研究の実施期間
西暦2016年05月19日〜2027年3月31日
7プライバシーの保護について
1)本研究で取り扱う患者さんの個人情報は、氏名と患者番号のみです。その他の個人情報(住所、電話番号など)は一切取り扱いません。
2)本研究で取り扱う患者さんの診療情報は、個人情報をすべて削除し、第3者にはどなたのものかわからないデータ(匿名化データ)として使用します。
3)患者さんの個人情報と匿名化データを結びつける情報(連結情報)は、本研究の責任者が厳重に管理し、研究の実施に必要な場合のみに参照します。また、倫理委員会に承認された破棄時点(研究終了報告日から5年又は研究結果の最終公表日から3年又は論文等の発表から10年のいずれか遅い日)まで保管された後に、復元できないような形で廃棄いたします。
4)なお連結情報は当院内のみで管理し、他の共同研究機関等には一切公開いたしません。
8お問い合わせ
また本研究の対象となる方またはその代理人(ご本人より本研究に関する委任を受けた方など)より、試料・情報の利用や他の研究機関への提供の停止を求める旨のお申し出があった場合は、適切な措置を行いますので、その場合も下記へのご連絡をお願いいたします。
岸本 泰士郎
慶應義塾大学 医学部 精神・神経科学教室 専任講師
TEL 03-5363-3971
E-Mail: tkishimoto@keio.jp
以上