「海外在留邦人のメンタルヘルスに関するWeb会議システムを使った前向き調査」へのご協力のお願い(健常者ボランティアの募集)
慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室では、海外在留邦人のメンタルヘルスに関するシステム構築に役立てるため、健常者ボランティアを募集しております。皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
1対象となる方
日本の国籍を持つ15歳以上の、留学や海外駐在またはその同行などのために継続的に1年以上ニューヨークに滞在する方で、かつ日本から渡航前または渡航後2ヶ月以内に初回の面接をもてる方。またご自宅にインターネット回線を有しており、インターネットを使用できる方、ないし使用できる家族をもつ方を対象としております。なお、応募していただいても研究にご参加いただけない場合があります。
2研究課題名
「海外在留邦人のメンタルヘルスに関するWeb会議システムを使った前向き調査」
3研究実施機関
慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室
共同研究機関:ルーテル学院大
4本研究の意義、目的、方法
海外に住む日本人は年々増加の一途をたどっています。また海外に移住し生活する中では様々な適応が必要であるため海外移住者は精神的に不調を来しやすい事が分かっています。しかし海外において日本人のための精神科関連病院・施設や精神的サポートは極めて少ないのが現状です。精神科領域の診断や治療において、患者さんと治療者が文化的背景を共有している事は信頼関係の構築や治療において極めて重要なことです。
本研究では海外移住者の心理的変化を追い、その原因となる要因の検討を行うことで、将来のメンタルヘルスケアの仕組みの構築に役立てることを目的としています。また面接はインターネット回線を用いたWeb会議システムを使用しますが、このような方法による面接が将来的に有用であるか検討する事も合わせて調査します。
この研究は慶應義塾大学医学部の倫理委員会の承認を得て実施されております。説明をお聞きになり、十分に理解した上で、文書による参加同意をいただいた方のみを対象に実施いたします。また、未成年の方は、保護者による同意も合わせてお願いしています。参加同意後、もし研究への参加を取りやめたい場合は、いつでも撤回する自由があります。
5協力をお願いする内容
10分程度のアンケートとWeb会議システムでの30から45分程度の面接2回を、渡米時、3、6、12ヶ月後のタイミングでご協力いただきます。PC、Webカメラ、Webマイクを用いて面接等を行うため、ネット回線の環境が必要となります。医療行為は行えませんがもしも精神面での不調をきたした場合には対応についてご相談いただけること、また、1回のアンケートおよび面接につき約3000円の謝礼を用意しております。
6本研究の実施期間
研究実施許可日(通知書発行日)から西暦2021年10月31日まで
7プライバシーの保護について
本研究において使用するWeb会議システムにはCisco社WebExを採用します。WebExは、インフラ、プラットフォーム、アプリケーション、通信経路など種々の点から安全性に十分配慮されており、ISO27001(情報セキュリティの取り扱いに関して)、SSAE16(Statement on Standards for Attestation Engagements No.16:旧SAS70)、さらに米国における医療保険の相互運用性と説明責任に関する法令であるHIPAA(United States Health Insurance Portability and Accountability Act)に準拠するなど、第三者の認証を得ています。厚生労働省から平成17年3月に発令された「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」(最終 平成25年10月改訂)に関しても、懸念事項として触れられている、なりすまし、不正アクセス、情報漏洩などへの対策も講じられており、安全上の問題はクリアできていると考えています。
また、この研究で収集したデータは、個人情報が含まれないように最大限の配慮をしております。学術学会や専門学術誌などに公表する際にも、個人が特定されることは 決してありません。
8お問い合わせ
この研究に関するご質問や、さらに詳細について知りたい方は、下記へご連絡ください。
研究責任者 岸本 泰士郎
臨床研究機関名:慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室
住所:〒160-8582 東京都新宿区信濃町35
役職:専任講師
電話:03-5363-3971
Email: tkishimoto@keio.jp