肝臓移植手術を当院で受けられた患者さんの診療情報を用いた臨床研究に対するご協力のお願い

研究責任者 兼 実務責任者
精神神経科 専任講師
藤澤 大介
連絡先電話番号 03-5363-3971

このたび当院では、上記の治療で入院・通院されていた患者さんの診療情報を用いた下記の研究を実施いたしますので、ご協力をお願いいたします。この研究を実施することによる患者さんへの新たな負担はありません。また患者さんのプライバシー保護については最善を尽くします。本研究への協力を望まれない患者さんは、その旨を「8 お問い合わせ」に示しました連絡先までお申し出下さいますようお願いします。本研究は、慶應義塾大学医学部倫理委員会の承認を得て行われます(承認日:2017年3月31日:承認番号20160445)

1対象となる方

西暦1997年1月1日より2016年12月31日までの間に、当院の一般・消化器外科にて肝臓移植手術を受けた、移植手術時20歳以上の方(レシピエント、ドナーの方の両方を含みます)

2研究課題名

肝臓移植ドナーおよびレシピエントに併存する精神疾患の後方視的多施設共同調査

3研究実施機関

慶應義塾大学医学部一般・消化器外科学教室・慶應義塾大学病院一般・消化器外科
慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室・慶應義塾大学病院精神・神経科
(学外共同研究機関)
名古屋大学医学部附属病院精神科、北海道大学大学院精神医学分野、京都大学大学院精神医学分野、東京女子医科大学医学部精神医学教室、福岡大学精神医学教室、九州大学大学院精神病態医学

4本研究の意義、目的、方法

肝臓移植は身体的負担の大きい治療であり、ドナーとレシピエントの双方に心理的負荷がかかると考えられていますが、本邦におけるドナーやレシピエントの精神医学的問題の実態は明らかではありません。肝移植ドナーならびにレシピエントのどの割合の患者さんが精神医学的ケアを必要とするのか、そのリスク因子は何かを同定することは、より早期からの精神ケアにつなげるために重要です。

本研究では、診療から得られたデータを国内の複数施設で統合する多施設共同研究です。研究代表施設は名古屋大学医学部付属病院です。慶應義塾大学病院は、他の国内施設とともにデータを提供する役割を負っています。

慶應義塾大学病院で過去に肝臓移植を受けたレシピエントならびにドナーの方(20歳以上)を対象に、診療録(カルテ)から、移植や精神医学的状況に関連する情報を収集させていただくものです。それには以下の情報が含まれます。

レシピエント情報

  • 基本情報:性別、移植時年齢、教育歴、婚姻状態
  • 肝移植の適応となった原因疾患
  • 手術情報:手術日、術式、周術期合併症、再手術の有無、退院日、転帰、終診日
  • 精神医学的情報:移植前後の精神科診断、診断時期、使用された向精神薬

ドナー情報

  • 基本情報:性別、移植時年齢、教育歴、婚姻状態
  • ドナーとの続柄、同居の有無
  • 手術情報:手術日、術式、周術期合併症、再手術の有無、退院日
  • 術後経過:移植施設終診日、転帰
  • 精神医学的情報:移植前後の精神科診断、診断時期、使用された向精神薬

5協力をお願いする内容

診療録(カルテ)から上記の情報を調査します。これらはすべて通常の診療の範囲で取得されたものであり研究目的で行われた項目はありません。みなさまご自身に新たにお願いすることはありません。

6本研究の実施期間

西暦2017年4月3日〜 2020年3月31日(予定)

7プライバシーの保護について

1)本研究で取り扱う患者さんの個人情報は、氏名と患者番号のみです。その他の個人情報(住所、電話番号など)は一切取り扱いません。
2)本研究で取り扱う患者さんの診療情報は、個人情報をすべて削除し、第3者にはどなたのものかわからないデータ(匿名化データ)として使用します。
3)患者さんの個人情報と匿名化データを結びつける情報(連結情報)は、本研究の個人情報管理者が研究終了まで厳重に管理し、研究の実施に必要な場合のみに参照します。また、研究終了時に完全に抹消します。
4)なお連結情報は当院内のみで管理し、他の共同研究機関等には一切公開いたしません。

8お問い合わせ

本研究に関する質問や確認のご依頼は、下記へご連絡下さい。
また本研究の対象となる方またはその代理人(ご本人より本研究に関する委任を受けた方など)より、試料・情報の利用の停止を求める旨のお申し出があった場合は、適切な措置を行いますので、その場合も下記へのご連絡(電話)をお願いいたします。
藤澤大介:慶應義塾大学医学部精神・神経科
〒160-8582 東京都新宿区信濃町35
TEL:03-5363-3971(平日10:00 - 16:30)

以上