うつ状態の診断のため当院に入院・通院されていた患者さんの診療情報を用いた臨床研究に対するご協力のお願い

第2.0版
作成日 2020年11月27日
研究責任者 所属 精神神経科 職名 教授
氏名 三村 將
連絡先電話番号 03-5363-3971
実務責任者 所属 精神神経科 職名 助教
氏名 平野 仁一
連絡先電話番号 03-5363-3971

このたび当院では、上記のご病気で入院・通院されていた患者さんの診療情報を用いた下記の研究を実施いたしますので、ご協力をお願いいたします。この研究を実施することによる患者さんへの新たな負担は一切ありません。また患者さんのプライバシー保護については最善を尽くします。本研究への協力を望まれない患者さんは、その旨、精神神経科 三村將 または 平野仁一(電話03-5363-3971)までご連絡をお願いします。

1対象となる方

西暦2012年1月1日より2017年5月1日までの間に、精神・神経科学教室にうつ状態の診断のため入院ないし通院し、近赤外線スペクトロスコピー(光トポグラフィ)検査を受けた方

2研究課題名

近赤外線スペクトロスコピーを用いた脳機能評価データならびに臨床データ等を用いた精神・神経疾患診断ならびに評価マーカー探索のための横断的解析研究(承認番号 20140415 )

3研究実施機関

慶應義塾大学病院 精神・神経科学教室
共同研究機関:BrainEnergy株式会社 研究責任者 喜田 光洋(代表取締役社長)

4本研究の意義、目的、方法

現在、うつ状態の正確な診断のために近赤外線スペクトロスコピー(光トポグラフィ)という装置を用いて、脳の血流を調べる検査が使われています。現在までにわかっていることは、うつ病、躁うつ病、統合失調症、健常者では光トポグラフィ検査の血流の変化の大きさやタイミングがそれぞれ異なるということだけです。しかし、光トポグラフィ検査の血流の変化の大きさやタイミング以外の要素が、うつ病、躁うつ病、統合失調症、健常者でどのように異なるかは調べられていません。
そのため、この研究では当院において光トポグラフィ検査を受けた患者さんを対象に、精神科の病気の経過や症状の違いなどの臨床的な背景・特徴も参考に、光トポグラフィ検査の血流の変化の大きさやタイミング以外の要素が、どのように病気ごとに異なるかを調べます。

5協力をお願いする内容

診療録の閲覧をさせていただきます。なお、保存する情報には氏名、患者番号、生年月日、住所、受診日、手術日などの個人情報を含まないため、個人が特定される危険性はありません。また、本研究では技術的な必要性からBrainEnergy社へデータを提供しますが、データの提供に際しては個人情報を削除したデータを直接手渡します。

6本研究の実施期間

当院倫理委員会承認日から2025年12月31日(予定)

7プライバシーの保護について

1)本研究で取り扱う患者さんの診療情報は、個人情報をすべて削除し、第三者にはどなたのものかわからないデータ(匿名化データ)として使用します。
2)患者さんの個人情報と匿名化データを結びつける情報(連結情報)は、本研究の個人情報管理者が研究終了まで厳重に管理し、研究の実施に必要な場合のみに参照します。また、研究終了時に完全に抹消します。

8お問い合わせ

本研究に関する質問や確認のご依頼および、不参加の申し入れにつきましては、下記へご連絡下さい。

慶應義塾大学医学部 精神神経科学教室
三村 將 ・ 平野仁一
東京都新宿区信濃町35番
03-5363-3971(直通)

以上