気分障害における寛解と回復に関連した神経回路基盤の解明に資する縦断 MRI 研究に対する研究ご協力のお願い

研究責任者 所属 精神・神経科学教室
職名 教授
氏名 三村 將
実務責任者 所属 精神・神経科学教室
職名 特任講師
氏名 平野仁一
Tel:03-5363-3971
E-mail:keio.psy.amedmri@gmail.com

慶應義塾大学病院・精神神経科では,薬物療法,認知行動療法,電気けいれん療法,反復経頭蓋磁気刺激のいずれかの治療を受けられるうつ病の患者様を対象に治療前,治療中,治療後での症状と脳の構造・機能の変化について検討する臨床研究を行なっております。
慶應義塾大学病院で上記治療を受けられる患者様のご協力をお願いいたします。

1対象となる方

  • うつ病の診断のある方
  • ご年齢が20歳〜85歳の方
  • 慶應義塾大学で研究の対象となる治療を受けられる方
    (通院先を変更いただく必要がある場合もございます。すでに医療機関を受診されている場合には、主治医の許可と紹介状をご用意ください)
  • 研究にご同意をいただける方

2研究課題名

承認番号 20190239
研究課題名 気分障害における寛解と回復に関連した神経回路基盤の解明に資する縦断 MRI 研究

3研究実施機関

慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室
実務責任者:平野仁一

4本研究の意義、目的、方法

気分障害の疾病負荷は大きく,その病態解明は重要ですが,気分障害の診断と治療において確立された生物学的マーカーは存在しません。うつ病治療において,薬物療法や認知行動療法が行われますが,これらの治療に反応しない1/3の症例は治療抵抗性うつ病とされ,電気けいれん療法,反復経頭蓋磁気刺激の適応となります。精神科医は通常診療において,上記4つの治療法を行うことが多いですが,各治療法を行うことが多いですが,各治療法が神経回路をどのようにして調整し寛解や回復に導くのかは依然として不明のままです。
本研究では,上記の4つの治療方法を受療するうつ病の方を対象として多施設で縦断的に磁気共鳴画像法(MRI)を撮像することにより,うつ病の寛解/回復の神経基質を明らかにするとともに,気分障害の治療反応/再発の予測モデルを作成します。

5ご協力をお願いする内容

研究へのご協力をいただく際には,MRIの撮像が可能か,その他の精神疾患にかかっていないか,うつ病の症状の程度を確認させていただきます。研究へのご参加がいただけることが確認されましたら,同意を取得の上,下記のスケジュールでご協力をいただきます。

治療前(3〜4時間程度):症状の評価,認知機能検査,脳画像の撮影
治療中(2〜3時間程度):症状の評価,認知機能検査
治療後(3〜4時間程度):症状の評価,認知機能検査,脳画像の撮影
治療後6ヶ月後(3〜4時間程度):症状の評価,認知機能検査,脳画像の撮影

ご協力の謝礼として,脳画像の撮影を含む治療前,治療後,治療後6ヶ月の評価時には,各7,000円を,脳画像の撮影のない治療中の評価時には5,000円をお振込にてお支払いいたします。

6本研究の実施期間

研究実施許可日から2025年3月31日まで

7プライバシーの保護

この研究に関するデータは、研究用IDが割り振られ、氏名、生年月日、住所など個人情報とは切り離された(個人識別符号入りの情報は除いた)形式で、厳重に管理・保存されます。データは個人を特定することができない形式で管理されるため、あなたのプライバシーは保護されます。
この研究に使用された同意書など個人情報を含む研究に必要な文書、研究用IDと個人情報を連結する照合表、評価面接やアンケート、画像のデータは、研究の個人情報管理者の下、厳重に管理・保存され、外部に漏れることはありません。

8お問い合わせ

本研究に関するご質問や,参加希望については,https://mood-disorder-keio.info/のContactページのお問い合わせ先までご連絡ください。

実務責任者:平野仁一
臨床研究機関名:慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室
住所:〒160-8582 東京都新宿区信濃町35
役職:特任講師
電話:03-5363-3971

以上